2011/02/20

大館・北秋田発映画 「ハナばあちゃん!~わたしのヤマのカミサマ~」

ミナ沢田 投稿

2月11日(金)、完成プレミアム試写会なるものに行ってきました。in秋田県大館市。
これは映画製作に協力した人たちを招待するもので、私は去年8月7日にこの映画にエキストラで参加していました。ただ、自分は渋江さん目当てで駆けつけただけの言わばミーハーなご身分ですからまさか試写会に招待してもらえるなんてこれっぽっちも思ってませんでした。しかも「舞台挨拶あり」って・・・。いやはやなんてありがたいことでしょうか。
ここで気になったのはやっぱり「舞台挨拶って一体誰が来るの?」ってこと。監督と主演の入山法子さんの登壇は確実として、招待状には誰が来るかまでは書いてないし、渋江さんの公の情報にもハナばあちゃん舞台挨拶という予定は見当たりません。
しかし救いの女神がいらっしゃいました。おおだて映像計画(「ハナばあちゃん」を製作した団体)の畠山さん。この方にはエキストラ登録の時からエキストラ終了後もチケットのことや駐車場のことなどメールで教えていただき何かとお世話になっていて、そのやりとりの中で思いがけず、「当日(試写会の日)は渋江くんが来ますよ」と知らせていただのです。その時の感激といったらありません。が、反面「本当に、渋江さんがわざわざ秋田の大館までやってきてくれるのだろうか?」という疑いの気持ちも僅かながらですが私の中でずっと拭えないでいました。
けれども試写会当日。
渋江さんの日記に
「今日は秋田で映画・ハナばあちゃんの舞台挨拶です。去年の夏以来の秋田!」
という文言が踊っているのを確認!その時にやっと「渋江さんは今日、秋田に来る!」と100%確信することができました。


試写会当日。

13:30 会場
さすがに前回のようにお話してサイン貰って写真撮って・・・♪なんて上手いこといくわけないので(てゆーか近付くことすらできないだろう)、渋江さん宛てに用意したプレゼントとお手紙は受付にいらっしゃった畠山さんに託しました。(もちろん、畠山さんにも感謝の差し入れ♪)
14:30 開会
上映前20分くらいがセレモニーで秋田県知事やら大館市長のご挨拶がありましたが、おいらは岩手県民なのでどっちも知りません。
そうそうこの日の客層なんだけど、年配の方がほとんどであとは子連れ主婦がちらほらといった感じ。私と同じでエキストラで出たって人が多かったみたい。集まったのは1200席ある会場の半分がやっと埋まるくらいの人数で、これだったら一般のお客さんも入れて良かったんじゃないかって思いました。
試写会に来た客の中で渋江さんが来るってあらかじめ分かっていた人は・・・いたのかなあ?だってエキストラでご一緒だった渋江好きのお姉さんもこの日私が教えるまで知らなかったくらいなんですよ。(と思ってたらハナばあちゃん公式ツイッタで告知されてたみたいですね。そんなん見てないよ・・・)何人招待して何人来たのか知りませんが、もちょっと大々的に登壇者を告知していればもっとお客呼べたんじゃないかしら・・・?
17:00 舞台挨拶
杉村監督、入山法子さん、渋江譲二さんの3名がステージに登場。
私は双眼鏡スタンバイ!(爆)
・・・と、んんっ?アレ?ちょっと待って??周囲を見回すとみんな写メ撮りまくってるじゃん!司会者からのお咎めもナシ!!ええっ!?撮っちゃっていいんかい!!ということで私も便乗、デジカメスタンバイ。でも渋江さんをじっくり見たいってのもあるので撮影はご主人にお任せすることにして、私はやっぱり双眼鏡でじっくり眺めることに。(←かなり浮いてただろうなア・・・)渋江さんは黒いズボンに黒のジャケット、白いシャツにグレー系のベストというかっちりめだけど大人カジュアル、みたいな出で立ちでした。(後日写真から解析できた他の小物・・・胸元に濃紺のハンカチ、ズボンに白ベルト、右手薬指に指輪、左手首に茶色っぽい石のブレスレット)相変わらず実物はテレビよりさらに細い!薄い!顔小っさい。
写真載せてもいいのかな?えーい載せちゃえ。

(上手い具合にお顔を撮れたショットがないので服装だけ参考にしてね。ごめんなさい)
下手側から杉村和彦監督、入山法子さん、渋江さん
以下、舞台挨拶での渋江さんのコメントを(思い出せる範囲で)レポートします。
※監督と入山法子さんのコメントは割愛させていただきます。というか渋江さんのしか聞いてませんでした(ひどい)

司会:「まずは皆さまから一言お願いします。それでは・・・渋江さんから、お願いします」

渋 江:「え、僕からですか!僕からだとは思ってませんでした(苦笑)・・・えー、ハナばあちゃんで所一志役をやらせていただきました、渋江譲二です。所は秋 田の外からやってきた人で、視聴者目線から大館を見ている役なのですが、自分もこの撮影で初めて大館に来てそういう意味では自然な気持ちを演じられたん じゃないかと思います」

(中略)

司会:「(会場に向かって)さあ大館のみなさん、今日この映画を見てこちらの、渋江譲二さん、覚えましたね?なんだか今日も早速ファンの方からプレゼントを貰っていたようですが・・・(笑)」

↑わわ!それ、わたしわたし!ちゃんと渋江さんの手に渡ったのねヨカッタヨカッタ・・・

司会:「ところで渋江さんにお聞きしたいのですが、渋江さん、大館にいらっしゃって、この大館の女性たちにどういった印象をお持ちになりましたか?」


渋江:「女性・・・ですか?」

司会:「大館にいらっしゃって地元の女性たちと接する機会が何度かおありだったと思うんですよ。それで、私も同じ女性としてぜひ渋江さんに聞いてみたいなと、急きょ思いましてご質問させていただきましたが」

渋江:「えー、そんな段取り打ち合わせになかったじゃないですかあ・・・!(ちょい拗ね気味で)」

司会:「すみません、そうなんですけどね。やっぱり急に聞かれても困っちゃうかな?どうでしょうか?」

渋江:「うーん、そうですねえ・・・。ちょっと、あの・・・(本当に困っている様子でしどろもどろ)」

司会:「・・・ハイ、ごめんなさい!私も年上の女性として渋江君をちょっといじめてみたくなっちゃったんです。困らせちゃいましたねー。すみませんでした!」

な あんだ、司会者さんも人が悪いや・・・じゃなくて渋江譲二よ!ここはたとえお世辞でも心になかったとしても「そうですね、大館の女性はあたたかくて笑顔が 素敵で、やっぱりお肌が綺麗ですね!(秋田だけに)」くらいのことは答えるべきところだろうが、ばかー!!ま、何にしても壇上の渋江さんは終始かなり緊張 しているように見えたので、そんなリップサービスかます余裕ないくらいテンパってたんでしょう・・・。あーあ、こんな調子でこれから控えている主演映画の 舞台挨拶は大丈夫なんだろうか?おかーさんは心配で夜も眠れません。

(中略)

司会:「それでは渋江さんにお伺いしたいと思います。渋江さんは、今後の俳優人生どのように歩んでいきたいと思っていますか?またどんな目標をお持ちですか?」

渋江:「俳優人生、ですか・・・。なんだか大きいですね(苦笑)僕はこれまでテレビドラマの仕事が多くて映画に携わる機会があまりなかったんですが、これからはこういった映画の仕事にもたくさん関わっていけるようにがんばっていきたいと思っています」

ここは段取り通り答えられたみたいね・・・ホッ。

そのあと監督、入山さん、渋江さんに花束の贈呈があり、そのあとテーマ曲を歌う竹仲絵里さんが登場、生歌を披露されました。

17:40 シンポジウム
舞台挨拶が終わってシンポジウムが始まるまでの休憩時間にお客さんの大半が帰られました。
私ももう渋江さんが出ないのなら帰ってもよかったんだけど、せっかく大館まで来たんだしとりあえず最後まで居るか・・・ということでシンポジウムも傍聴、閉会まで客席にいました。

18:00 閉会
会場を出たあとは受付ロビーにてパンフレットやグッズを買い、発売が決まっているDVDもしっかり予約。畠山さんやエキストラで知り合った方にご挨拶などしてから外にでたころには会場の駐車場はガラガラ、私たちがほぼ最後のお客さんになってました。

外に出ると会場脇には大館市内にあるホテルの送迎バスが横付けされていて、映画関係者と思しき人々が乗り込んでいました。(たぶんこれからホテルで映画封切りの祝宴なんでしょうな。)
もしかするとこのバスに渋江さんも乗るのかな?ここで待ってたら会えるかな?という想いが頭をかすめましたが、辺りを見渡しても出待ちしてる人影は見当た らず。(正確には男性が1名いたのですが私その人は映画関係者だとばかり思っていて・・・あとから伺ったところ入山さんファンの方でした!)
やっぱり俳優さんは別口で移動するよねえ・・・ちぇっ。と思いながらトボトボとうちの車に乗り込むも窓の水滴ががっちり凍っていてすぐには発車できる状態ではなかったので(気温-5℃)、アイドリングしながら車内で待機してました。すると、
「あれ、渋江じゃね?」
外にいたご主人が突然、さっきのバスを見やってそう言うではありませんかっ!!みんむしはアワ食って車を飛び出しましたよ。バスの方へ急いで近寄って見ると、たしかに花束を持った人が乗り込んでいる、だけど渋江さんじゃなかった・・・がくっ。
やはりこのバスには乗らないんだろーか・・・。うーん、シクシク。でもどーせだからもう少し待ってみようか、という結論に至り、みんむしさんは1人バスの脇を(怪しげに)ウロウロしていました。
あーあ、やっぱ待つだけ無駄だよなあ。寒いしもう帰ろっかな・・・。
と、99%くらい諦めモードに入ったまさにその時!
私の目の前に突如、
渋江さん(とマネージャーさん)が現れた!!!


ああ神様。
たった数分しか待ってないというのに何というタイミングでしょうか。今日はお話なんてできるわけないってハナから諦めてたのに。
みんむし、想定外の出来事に頭は真っ白、なのにテンションだけは最高潮!
バスに乗り込もうとしている渋江さんを、もちろん私は無我夢中で呼びとめましたよ。同時にバス車内にいる人たちから自分へ一斉に向けられた「コイツ何してんの?」っていう乾いた視線。無論、そんなの気にしてる場合じゃありませんが。
  以下、渋江さんへの攻撃開始です

ひ:「渋江さああーん!!」

一目散に駆け寄るみんむし。こちらに気付いた渋江さんと目が会いました。

ひ:「(手を振りながら)がんばってくださいねー!応援してます!」

待っているファンがいるとは思ってなかったのでしょう、私に答えを返すまで少し間が開いた渋江さんは、驚いたような色を浮かべていました。

渋:「・・・・・・あ、ありがとうございます・・・!」

ひ:「プレゼント、渡したので・・・。あの、お手紙も読んで下さいねっ!」

渋:「ハイ、わかりました~」

なんかそのままバスに乗っちゃいそうな勢いだったので、みんむしここは引き留めるためにもうひと踏ん張り。思い切って・・・

ひ:「あのおっ!・・・握手、してもらってもいいですか!?」

渋:「あ、いいですよー」

渋江さんは引いていたスーツケースを地面に置いて握手に応じてくれました。
久しぶりに至近距離で見る俳優・渋江譲二のお顔・・・(顔ちっちぇーな・・・)。耳元には舞台挨拶の時にはしていなかったピアスをつけていて、それは公の場で見られないプライベートな彼を覗き見てしまったようで、なんだかゾクッとしちゃったわたくしでした。

ひ:「今日は、このあとはどこかに泊まられるんですか?」
↑おい、それを聞いて一体どうしようというのだ。聞きたいことならほかに山ほどあるだろうがアホ!すっかり舞い上がっちゃってもう何言ってんのか訳分からんねん。ほんとになんでこんなこと聞いたんだろ・・・

渋:「あ、うん、そう、ですね・・・はい」←ほらあー!渋江さんちょっと困ってるじゃないかあ!

もっと話したかったですが、私の勝手でこれ以上引き留めるのはご迷惑に当たるかなと判断。なんだか早くバスに乗りたそうに見えたし・・・

ひ:「じゃあ、これからもがんばってくださいねー!お話できて良かったですー!!」

会釈をしながらバスに乗り込んでいった渋江さんでした。
渋江さんはわざわざ窓側に座ってくれて、ハイテンションで手を振りまくる私と目が合うと窓越しにずっと手を振り返して下さっていました。やさしいでしょ?やさしいねえ。(まあ、当然のファンサービスだろと言われればそれまでですが)

ね?たいしたこと話してないでしょ?改めて字におこしてみると全然会話になってないのが良く分かりますね・・・すみません。だって渋江さんもびっくりして緊張してたみたいだし、私も突然のことで一杯一杯だったんだもん。渋江さんとの遭遇はなぜだかかいつも突発的で、心の準備ができません・・・だからネタも仕込めません・・・ ※エキストラの時だって、あらかじめ会えると知ってて行ったわけではないんです。こんなことがあるのかと思いました。(その時の奮闘記はこちらです。)

*****

最後に、この映画(の、主に渋江さんについて)の感想です。

まず映画の中のエみんむし(エキストラ)ですが、残念なことに大分映っちゃってました。中でも特に渋江さんと同じ画面に映っちゃったシーン。
↓こういう画です(汚い手書きでスミマセン)

これはだめだろ。ファンがこんなに近くにいるのはだめだろ。だってファンなんだから。本番中ニヤけそうになるのを抑えるのが大変だったもの。あああいかんよこれは。やってもーた・・・(みんむし頭抱えるの図)

ただ、渋江さんがあんな風にお芝居をしていて、自分にもあんな風にカメラを向けられて、撮影にあのくらい時間をかけたあのシーンがこういう映像に出来上がるのか!という感動はものすごくありました。当たり前かもしれませんが、完成して実際目にする映像は被写体として撮られていた時の感覚とはかなり違いましたね。あと、映画って(ドラマもだろうけど)キャストのものである前にまずはやっぱり監督のものであって、汗だくで誰よりも動き回っていた助監督さんのものであって、それを囲んでいた大勢の撮影隊の人たちのものであって、突き詰めていくと企画・発案・構想した方たちのものであって・・・と辿っていくときりがありませんが、いずれにしろキャストとは、そういった汗水流して寝る暇もなく作品を作っている人達のお手伝いをしているにすぎないんだなあということを、撮影現場に入ってみて初めて身を持って感じました。

で、映画の中の渋江さんの出番はですね、もーね、山ほどあります!出番なんてもんじゃないよ。出まくりよ。
見どころも満載です。あわや放映ギリギリかというエビピラフの吐き出しっぷりとか、適当でひょうひょうとしているところとか・・・これまでになかったキャラクターを演じてるので非常に新鮮。それから、何よりお芝居がとっても上手くなりました。落ち着いて普通にお芝居ができるようになったっていうのかな。異様に滑舌も良かったし。そういった面ではドキドキハラハラ感はほとんど無く安心して見ていられて、こりゃ映画の主演も決まるわなって思えました。だからもし秋田に興味がなくても(なんて言ったら大館の方に怒られそうだ)、渋江譲二のみ目当てで観賞して十分満足できる内容となってます。保証します。
兎にも角にも準主役級のオイシイ役どころ。ぶっちゃけこれが渋江さんにとって映画本格デビュー作みたいなもんだと思うので(「キャラウェイ」は台詞なかったし「ガチバン」は友情出演だし「クロサワ映画」は本人役だったしさ・・・)、渋江さんが気になる人には絶対観ていただきたいです。

ついでに女性のメインのキャストの中では、私は岩田さゆりさんが小動物系でとっても可愛らしい方だなあという印象を持ちました。渋江さんともお似合いのカップルだったと思います。だけどご主人のお気に入りは入山法子さんだそうだ。(んなこたどーでもいいですね、すみません)

肝心の内容についての感想ですが、ネタバレにもなってしまうのでそこはおいおい小出しにしていこうかなと思います。とりあえず地元エキストラ大量投入!ってかんじなんですけど、地元発の割には脚本がしっかりしていてテンポも良く、映画として十分面白かった。ストーリーも分かりやすい。私は試写会だけでは物足りないのでお金払ってもう一回観に行く予定です。
ミナ沢田 投稿

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